【トラックと環境問題】環境に優しい新型EVトラックとは?
【トラックと環境問題】環境に優しい新型EVトラックとは?
皆さん、こんにちは。ノミです。
今月のZEALコラムのテーマはトラックメーカーと環境問題です。
今回はいすゞの新型EVトラックについてご紹介していきます。
さっそくですが皆さん、2024年問題についてご存じでしょうか?
日本ではドライバー不足と2024年問題が深刻化しています。最近のニュースや動画でよく耳にする話題ですが、そんな中カーボンニュートラル社会の実現を目指すため、大手自動車メーカーのいすゞは初となる量産BEV[1]「エルフEV」を投入し、さらに普通自動車免許でも運転可能な車両総重量3.5t未満の「エルフミオEV」を開発しました。
この車両は、いすゞのコネクテッド技術を応用した高度純正整備「PREISM」を備えています。「PREISM」は遠隔地でも車両の状態をモニタリングし、故障時には迅速な修理対応が可能なシステムで、 “未然に防ぐ・すぐ直す”をコンセプトにしているサービスです。
それでは話題の「エルフミオEV」について詳しくみていきましょう。
- 2024年発売「エルフミオEV」とは
いすゞ自動車が2024年1月に販売した「エルフミオEV」は、小型トラック「エルフ」をさらにコンパクトにした電動トラックの最新モデルで、持続可能なモビリティの実現に向けた一歩として、革新的な技術と設計を組み合わせて開発されました。2021年に販売終了となったエルフ100の後継モデルといえます。
- エルフミオEVの特徴
「エルフミオEV」は、持続可能性と効率性を重視した設計が特徴です。配送車やゴミ収集車など用途に応じて使用を変更できます。いすゞ自動車の南真介社長によると、走行距離が違うお客様に合わせてバッテリーの積む数を変えることが重要と主張しています。
いすゞは、「I-MACS[2]」を活用して、車両の操作系や車内構造を可能な限りディーゼル車と共通化しています。これにより、ディーゼル車と同様にさまざまなリアボディの架装にも対応でき、利便性を損なうことなくBEVを導入することができます。
- 環境への配慮
「エルフミオEV」は、ゼロエミッションの駆動システムを採用しており、大気汚染や騒音の削減に貢献しています。さらに、再生可能エネルギーの活用やリサイクル可能な素材の使用など、環境への配慮が製品全体にわたって行われています。
- まとめ
いすゞ自動車の新型EVトラックであるエルフミオEVは、持続可能性、効率性、そして環境への配慮を重視した革新的なモデルです。今後のクリーンテクノロジーの進化に注目が集まっています。
以上、いすゞ新型トラックについてでした。
次回のZEALコラムをお楽しみに!
[1] 「Battery Electric Vehicle」- 電動自転車 (バッテリー式)
[2] Isuzu Modular Architecture and Component Standardの略称。技術の進化で多様なニーズに合わせ、さまざまな部品やデバイスなどの組み合わせを可能とする開発手法。
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