世界の中古トラック市場【タイ編】
世界の中古トラック市場【タイ編】
私たちZEAL.TEAMはリユース業界のリーディングカンパニーとして、中古商用車におけるあらゆるサービスの提供に取り組んでいます。
日本で不要となった中古車を海外へ輸出し両国のパイプラインとなることで、循環型社会の形成と途上国の発展を担い、世界から必要とされる企業を目指しています。
今回は東南アジア諸国への中古車流通の中心地であるタイの中古車市場についてご紹介いたします。
【日本から輸出される中古車】
実際に日本からタイへ輸出された中古車は2022年には35,270台で、そのうちトラックは5,871台でした。輸出台数ランキングは11位となっており、前年度に比べて1ランクアップしています。
前年度(2021年)に輸出された中古車台数の計27,633台(そのうち中古トラックは5,210台)に対してやや増加しています。
【タイの中古車販売事情】
タイの中古車市場の主幹をなすのは「テント」と呼ばれる中古車販売店です。「テント」の中には中古車販売の仲介業者が30~50区画ほど並び、1区画に15~20台の中古車があります。またこのような仲介業者以外に個人間売買も20%と盛んであることが特徴です。
これに対し、日本における中古車売買は、車の個人所有者が、まず中古車買取業者に売却し、業者間オークションなどを経て新たな個人所有者が決まるケースが多く、個人売買の比率は6%(2014年国土交通省の資料より)とタイの中古車販売とは大きく異なります。
そのような市場において、注意が必要なのは、販売価格が書かれていない、プライスボードの5大チェックポイントを満たしていない中古車が普通に販売されていることです。また走行距離も非常に多く、10万㎞を超えているものがほとんどです。3~4年落ちで走行距離が5万km以下という中古車がありましたら、メーターの巻き戻しを疑ったほうが良いかもしれません。タイでの一般的な走行距離は年間3万km前後で、日本の倍多くの距離を走行しています。
【タイの中古車市場】
タイ中古車販売業者協会は、2023年の中古車市場15%増を予測しています。
この背景には、未だ半導体不足の影響で新車の納期が6~8か月遅れていることや新車より2〜3割安い中古車の方がローンを組みやすいことが挙げられます。
また、コロナ禍以降ECの利用が増えたことにより、CARSOMEやCARROなどのオンライン中古車販売が普及し、購入しやすくなったことで中古車へシフトする人が増加したことも需要拡大につながったとみられています。
今回はタイの中古車市場についてご紹介いたしました。
ZEAL.TEAMはこれからも世界にリユースの価値を発信・提供する企業として、世界へ拠点を拡大し、活動していきます。
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