世界で一番台風が訪れる国「フィリピン」

世界で一番台風が訪れる国「フィリピン」

世界で一番台風が訪れる国「フィリピン」

皆さん、こんにちは!

今回のZEALコラムでは「世界で一番○○な国」シリーズとして、世界で一番、台風が訪れる国をご紹介します。

 

夏から秋にかけて、日本では台風のニュースを目にする機会が増えます。強風や大雨による交通機関への影響や河川の増水、土砂災害など、私たちの生活に大きな影響を与えることも少なくありません。しかし、世界に目を向けると、日本以上に多くの台風が接近・上陸する国があります。それが、東南アジアに位置するフィリピンです。

 

フィリピンは7,000以上の島々からなる島国で、西太平洋に面しています。この海域は世界でも特に熱帯低気圧が発生しやすい場所として知られており、毎年数多くの台風が生まれます。その進路上に位置するフィリピンには、年間約20個前後の台風が接近し、そのうち7~9個ほどが上陸するとされています。そのため、フィリピンは世界で最も台風の影響を受ける国の一つといわれています。

 

台風が多い理由は、その地理的な位置にあります。台風は暖かい海の上で発生・発達し、西へ進みながら勢力を強めます。フィリピンはちょうどその通り道に位置しているため、発達した大型台風がそのまま上陸するケースも少なくありません。

 

その代表的な例が、2013年11月にフィリピンを襲った**台風ハイエン(フィリピン名:ヨランダ)**です。この台風は、観測史上でも最も勢力の強い熱帯低気圧の一つとされ、猛烈な暴風と高潮によって沿岸部に甚大な被害をもたらしました。特にタクロバンでは、市街地の多くが高潮によって浸水し、住宅や病院、学校などが大きな被害を受けました。

この災害では、フィリピン国内で6,300人以上が亡くなり、2万8,000人以上が負傷、1,000万人を超える人々が被災しました。さらに、100万棟を超える住宅が損壊し、多くの人が避難生活を余儀なくされました。世界各国から救援隊や支援物資が届けられ、日本も医療チームや自衛隊を派遣するなど、国際的な支援活動が行われました。

近年も被害は続いています。2021年には**台風ライ(フィリピン名:オデット)**が中部から南部を直撃し、400人以上が亡くなるなど深刻な被害が発生しました。強風による建物の倒壊や停電、道路の寸断などが相次ぎ、復旧までに長い時間を要しました。このように、フィリピンでは毎年のように大型台風への警戒が欠かせません。

 

 

一方で、フィリピンでは長年にわたり台風と共に暮らしてきた経験から、防災への意識も高まっています。気象情報の発信や避難勧告の迅速化、地域ごとの避難訓練などが積極的に行われており、学校でも防災教育が実施されています。災害を完全に防ぐことはできませんが、被害を少しでも減らすための取り組みが続けられています。

また、近年は地球温暖化の影響で海面水温が上昇し、より勢力の強い台風が発生しやすくなる可能性が指摘されています。日本でも記録的な豪雨や大型台風による被害が増えており、自然災害は決して他人事ではありません。

 

台風は毎年発生する自然現象ですが、その影響は国や地域によって大きく異なります。世界で最も台風の影響を受ける国の一つであるフィリピンの事例を知ることで、自然の脅威だけでなく、防災の大切さについても改めて考えるきっかけになります。

 

日本でもこれから本格的な台風シーズンを迎えます。非常食や飲料水の備蓄、避難場所や避難経路の確認、家族との連絡方法の共有など、日頃からできる備えを見直してみてはいかがでしょうか。世界の災害から学ぶことは、私たち自身や大切な人の命を守ることにもつながります。

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