世界一のサイクルシティ「コペンハーゲン市」
世界一のサイクルシティ「コペンハーゲン市」
Goddag ♪ (グデイ)
皆さん、こんにちは!ノミングアです。
今月のZEALコラムは、世界で一番○○な国シリーズを紹介します。
前回は、人力車の数が世界一のダッカ市を取り上げましたが、今回は「世界一のサイクルシティ、コペンハーゲン市」を紹介します。
突然ですが、皆さんはコペンハーゲン市がどこにあるかご存じでしょうか?
答えはデンマークです♪
世界一のサイクルシティ「コペンハーゲン市」
コペンハーゲン市はデンマークの首都であり、色鮮やかな建物が並ぶニューハウンをはじめ、中世の歴史が残る美しい街並みが有名な町です。世界一のサイクルシティとも言われるコペンハーゲンには、ほぼすべての道路に自転車通行レーンがあります。また、朝の通勤・通学では「グリーンウェーブ」と呼ばれる信号機の系統制御が行われており、時速20㎞で自転車を走らせていくと赤信号にひっかからないように整備されています。
サイクルシティと呼ばれる理由
そもそも、なぜサイクルシティと呼ばれているのでしょうか? 日本では2020年10月の臨時国会で、当時の菅総理が「2050年カーボンニュートラル」を宣言しています。デンマークにおいては、なんと2025年のカーボンニュートラルを目指しており、日本よりも25年早い目標達成に取り組んでいるのです。具体的には、まず通勤・通学者が使う移動手段の50%を自転車にする目標を立て、自転車が安全に走行できるよう、そのインフラに10年間で約280億円を投資しています。
コペンハーゲン市は2019年の「コペンハーゲンインデックス」という、 自転車フレンドリーな街ランキングで世界1位になってから、世界一のサイクルシティと言われています。
王子も自転車に乗っている
「ツール・ド・フランス」は世界最大規模で行われる最高峰の自転車ロードレースで、2022年にデンマークで行われました。当時の総合ディレクターのクリスティアン・プリュドムが開幕地としてデンマークの首都コペンハーゲンを選んだ理由は「人口580万人のうち、10人に9人が自転車を所有。高齢者や若者、学校に通う子どもたちや王子、首相までも自転車に乗っている」からと語っています。自転車駐車場整備センターの調査によると(2020年)、日本人の通勤・通学で自転車を使用する割合は9.8%であり、およそ10人に1人が自転車に乗っています。
安全な自転車レーン
自転車通行帯は広く、大型のカーゴ自転車が通行しても、車が追い抜けたり並走できたりするスペースが確保されています。横幅は2.5メートルで、自転車3台でも並走できます。また、自転車は自転車レーン、歩行者は歩道を利用し、自転車利用者は歩道進入時には自転車を押して歩くことが徹底されています。
日本において、コペンハーゲン市のような世界一のサイクルシティを目指すためには、安全なインフラ整備と市民一人ひとりの環境への配慮が大事です。
皆さんは自転車通勤についてどう思いますか?
交通費を節約しながら運動もできるので一挙両得ですよね。
以上、世界一のサイクルシティ「コペンハーゲン市」 でした。
次回のZEALコラムをお楽しみに。