中古車販売業者が集まるドバイ

世界を視野にミッションを掲げるZEAL.TEAMは、日本の商用車を海外へ輸出、販売するため海外拠点を拡充する計画を進めています。

昨年よりドバイへの輸出を開始し、現在はドバイに自社の拠点を構える準備を行っています。

そして、ドバイをハブにアフリカや中央アジア等、輸出先を広げていくことを目指しています。

今回はドバイでの会社設立に伴い、中古車販売業者がドバイに集まる理由をご紹介いたします。

 

・ドバイの経済発展とフリーゾーン

アラブ首長国連邦（UAE）の首長国の一つであるドバイは、石油産出国ではあるものの、アブダビとは異なり、石油資源の乏しい地域であったため、石油に頼らない経済・産業の基盤育成に務めてきました。

古くからアラビア湾やインド洋における交易活動の拠点として伝統を有していたドバイでは、南西アジア、CIS諸国、MENA諸国、東アフリカ諸国等への地理的近さに着眼し、「地域のビジネス・交易のハブ機能」を充実させることを将来的経済発展の戦略として据えました。

その施策として誕生したのが、『フリーゾーン』です。

フリーゾーン（自由貿易地域）は、通関規制や関税に対する優遇措置を受けられる地域で、外国資本を導入するばかりでなく、世界の最先端の技術を取り込むことを目的として設立されました。ドバイの急速な経済成長はフリーゾーンによる外国企業誘致の功績が大きく影響しています。

 

UAE国内には45か所以上を超えるフリーゾーンを設けており、その多くはドバイにあります。そこでは、100％外国資本による企業が認められており、関税・法人税の免除といった優遇措置もうけることができます。

 

・中古車販売業者がドバイに集まる！？

UAEの観光地として有名なドバイですが、そこには中東最大とも言われる中古車市場があります。

ドバイ中心部から郊外に向かって車で30分ほどの所にあるフリーゾーンDubai Auto Zoneです。

Dubai Auto Zoneは2000年に中古車販売に特化したフリーゾーンとして開設されました。

ここで取り扱われる車はUAE国内では販売禁止とされており、輸出専用のフリーゾーンとなっています。

そこでは、15か国ほどの国からバイヤーが中古車を買いに来るそうで、特にアフリカやアフガニスタン、タジキスタンから多く来ています。

 

・外国人労働者が集まる治安の良さ

ドバイに外国人労働者が多い理由の一つとして、治安の良さがあげられます。

中東の中でも治安が良いと言われているドバイは、世界経済フォーラムの「旅行・観光競争力レポート2019」の安全部門でUAEは7位と、13位であった日本よりも上位にランクインしています。

ドバイ国内の外国人に対する処罰も厳しく整備されているため、犯罪も少ないと言われており、ビジネス環境の良さが外国人労働者が集まる要因にもなっています。

 

今回は、中古車販売業者がドバイに集まる理由をご紹介いたしました。

日本の商用車を世界へ橋渡しする企業として、これからも海外拠点の拡大を目指していきます。